「終活はまだまだ先のこと」「70代くらいから始めればいいんでしょ」などと思っていませんか。それは間違い。終活は50代から始めると、これからの人生に余裕が生まれ豊かな人生を歩むことができます。50代から終活を始めるべき理由を解説します!
体力があって判断力がしっかりしているうちに始める!
50~79歳までの男女に対して終活に関する意識調査を行ったところ、「終活は必要だ」と考える人は81.1%でしたが、実施しているという人はわずか38.9%でした*。この結果から、終活はやるべきだと考えつつ、なかなか行動に移せない人が多いことが想像されます。*ハルメク「生き方上手研究所」調べ(2023年2月15日~28日、50~79歳の男女2000名、WEB調査)
そもそも終活とはこれからの人生を豊かにするためのもの。“やった方がいい”ものですし、「いつかやろう」ではなく、なるべく早く50代から始めるのがおすすめ。
その理由は3つあります。
理由1:若い居間が一番体力と判断力がある
たとえば「家の片づけをしよう」とか、「相続の専門家に相談に行こう」と決断をしても、70代や80代では体力が衰えて動くのが億劫になり、ずるずると先延ばしにして結局やらずに終わることも。
また「医療や介護について決めておこう」と思っても、しっかりとした判断力も必要なことが多く、ひとりではうまく進められない場合があります。
一方、自分で自由に活動でき判断力もしっかりしてる50代ならテキパキとスムーズに終活を進められます。
理由2:セカンドライフの計画が立てやすい
日本の平均寿命は男性が81.41歳、女性が87.45歳です。自分があと何年生きてそのためにいくら必要なのかを50代から算出しておけば、例えば資産が足りないから老後も働くために資格を取ろうとか、老後は余裕があるから移住して悠々自適に暮らそうなどの計画が立てやすくなります。
理由3:老後に余裕が持てる
50代のうちに終活を始めておけば、体力も判断力も衰えた高齢になってから終活のタスクをこなす必要がないので肉体的にも精神的にも余裕が持てて、自分らしい時間を持てやすくなります。
50代でやるべき終活。まずはこの3つから
ものの整理
まずは、終活のなかで最も体力勝負となるものの整理から始めましょう。
家のなかにあるもの、洋服や家具、本やCDなどをチェックして要るものか要らないものかを仕分けていきます。
要らないものは、捨てるのか買い取ってもらうのか、チャリティーに寄付できるものはあるのかなど、意外といらないものに対して決めることが多いもの。まだまだ判断力のある50代ならスムーズに行えるでしょう。
要らなくなったものを処分することで、気持ちもすっきりしますし、家のなかにスペースができてゆとりのある暮らしが叶います。
財産の整理・管理
預金のほか不動産や有価証券、デジタル遺産などの資産を把握しておくのも大切。
財産を把握しておくことで、万が一のときに残された家族の相続の負担を減らしたり、“争族”を防ぐことにもつながります。
資産を整理しておくことで、老後資金にいくら必要か過不足を把握することができ、将来の計画も立てやすくなります。
また、使っていない銀行口座やクレジットカードがある場合には、解約しておきましょう。
エンディングノートの作成
万が一のときに遺された家族が困らないためにも、必要な情報をエンディングノートにまとめておきましょう。
記入しておくべき主な情報は以下の通りです。
・自分の基本情報
・かかりつけの病院
・医療や介護に関する希望
・延命措置に関する希望
・親しい人の連絡先
・お葬式やお墓のこと
・財産や資産のこと
・スマホやパソコン、加入しているサブスクのIDやパスワード
・ローンなどのこと
エンディングノートは一気に書こうとせず、書きたいところから書いていくのがおすすめ。最近では、スマホで記入できるものもあり、外出先での空き時間などに書き進めることができて便利です。
エンディングノートを書くことで、自分がどんな人生を歩んできたかを振り返るきっかけにもなり、これからの人生をどう生きたいか、やり残したことはないかを考えて今後の人生プランをイメージしやすくもなります。
終活はこれからをより前向きに生きるために必要なこと。
きちんと自分で決断ができ、自分で行動できる、まさに今日から始めることがおすすめです。
東上セレモサービスでは、「終活セミナー」を開催しています。
もっと終活について知りたいと思った方は、ぜひ一度ご来場ください。