大切な人を失くした人に、どんな声を掛ければいい?

  • #死別の悲しみを癒やす

励ましたい・寄り添いたいと思って掛けた言葉が、逆に相手を傷つけてしまうこともあります。大切な人と死別をした人に対して気を付けたい、言葉や行為について考えます。

身近な人を失った悲しみは、感情だけでなく体や行動などにも影響する

大切な人を失うことは大きなストレスになります。

不安や悲しみ・怒りといった感情面だけでなく、不眠や食欲低下、頭痛といった身体面、また落ち着きがなくなったり引きこもりがちになったりするなどの行動面にも変化や影響が及びます。

そして、死を受け入れるまでの「悲しみの五段階」といわれる経験を経て、心はゆっくりと回復していきます。

死を受け入れるまでには悲しみによって混乱の状況に陥ることを周囲の人も理解しておくことが大切です。

「頑張って」や「気持ちはわかる」は避けるべき言葉

多くの人は死別などの喪失を簡単に受け入れることはできません。元気に日常生活を送っているように見えても、悲しみが消え去っているわけではないのです。

悲しみを受け入れられないでいる人をかえって傷つけてしまう言葉や行動には、次のようなものがあります。

●「頑張って」 /すでに十分に頑張っている人に対してプレッシャーとなる
●「時間が解決するよ」 /時間が経っても解決しない人が多い
●「気持ちはわかります」 /悲観の強さや抱える困難は、人それぞれ違い他人が理解できるものではない
●詳細を無理に聞き出そうとする /二次的な傷つきになる恐れがある
●感情を無理に吐き出させようとする /相手にとっては迷惑なこともある

大切なのは安心して感情を表せる場

悲しみを抱えている人にとって大切なのは、安心して感情を表すことのできる場や理解し合える仲間です。

周囲の人に大切なのは、
●相手の心理や反応を十分に理解して対応する
●静かでプライバシーが守られた場所で、感情表現ができる場を提供する
●相手の話をよく聞いて、相手の気持ちをしっかりと受け止める
●相談には十分な時間をとる
●相手の気持ちに対して、自分の判断を交えた発言や行動をしない
●ただ寄り添う

上記のようなことに留意した発言や行動をとることです。

悲しみ(グリーフ)のケアは再び前を向いて進むための大切な支援

死別の悲しみから立ち直るためには、家族や親族、友人や仕事関係の人など周囲の人たちの支援が大切です。

悲観を抱える人を支えるため、また自分自身がそのような状況に陥ったときのために、悲しみのケア(グリーフケア)について知っておくことはとても大切です。

グリーフケアとは、「グリーフ」(深い悲しみや喪失)と「ケア」(治療や支援)を組み合わせた言葉で、大切な人との死別や重大な喪失を経験し、悲嘆に暮れる人が悲しみから立ち直れるように支援すること。

地域社会とのつながりが弱くなるなど、人との関わりのなかで悲しみが癒えていく機会が少なくなった現代では、グリーフケアの知識や考え方が求められています。

東上セレモサービスでは、グリーフケアについてのセミナーを開催しています。

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吉原友美

常務取締役、終活コーディネーター。家族が早くに他界した経験から死生観を育成して生きる大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い死生観について伝え、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説。セミナー参加数は累計1万5000人以上の人気を誇る。インスタグラムはこちら。

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