こんにちは、終活コーディネーターの吉原友美です。
大切な人を見送ったあと、ふと心が寂しくなる日ってありますよね。
でもそんなときこそ、季節の花や香りを日常に取り入れて、心をふんわり温めてみませんか?
私は、悲しみを我慢するのではなく、花と香りの力で“やさしく包み込む”ことがとても大切だと感じています。心がざわざわする日も、小さなお花を一輪飾るだけで、心の呼吸がスーッと整っていきます。特にこれからの季節、10月以降は花の美しさが際立つとき。
秋冬のグリーフブーケで、心を優しく整えていきましょう。
目次
秋を先取りする“グリーフブーケ”〜10月・11月〜

秋の入り口、10月になると空気が澄んできて、心も静かに整いやすい季節です。
私が好きなのは、ちょっと秋を先取りするお花の選び方です。
ダリアはボリューム感がありつつも上品で、どこか人生の深みを感じさせてくれます。
コスモスは風に揺れる姿がとても可憐で、心を優しくほぐしてくれます。
リンドウの深いブルーは、静かな強さを思い出させてくれます。

香りは、まだ秋が浅い時期は柑橘系のベルガモット、徐々に深まる秋にはサンダルウッドやシダーウッドのようなウッディな香りに切り替えていくと、心の落ち着きも深まります。

秋の始まりは少し華やかに、秋の深まりには静けさを意識して。
それが私流のグリーフケアです。
静かな冬の“グリーフブーケ”〜12月・1月・2月〜

冬は一層静かな季節。心が閉じこもりがちなときこそ、凛と咲く花たちに力を借りましょう。
12月はシクラメンやスイセンが人気です。
シクラメンの鮮やかなピンクや赤は、お部屋に元気をくれますし、スイセンの凛とした佇まいは「また新しい年を迎えられる」と前向きな気持ちにしてくれます。
1月はフリージアの優しい甘い香りを。花瓶一輪でも空気がふわっと華やぎます。
南天の赤い実は、“難を転じる”縁起の良さもあり、新年のお守りとしても素敵です。

2月はチューリップ、ラナンキュラス、クリスマスローズ。
寒さの中でも、確かに春が近づいていることを知らせてくれる花たちです。

冬の香りには、オレンジスイートやマンダリンのような甘めの柑橘がぴったり。温かみのある香りで、心を前向きに。
春を待ちながら、今を慈しむ“グリーフブーケ”

冬の終わりから春先にかけては、ミモザが特におすすめです。
ふわふわの黄色い花は「感謝」の象徴。悲しみを包み込み、前向きな気持ちへと変えてくれます。
スイートピーは「門出」、ラナンキュラスは「ときめき」を象徴し、心の切り替えにもぴったり。
私はこの時期、「春が来る前に心を整えよう」と意識して、花と香りの時間をより大切にしています。
春待ちの時期はミントやローズマリーのハーブティーと一緒に。温かい香りと花で、心も体もリフレッシュしていきましょう。

花と香りは“心の呼吸”

悲しいときこそ、日常にひとさじの彩りと香りを。誰かのためではなく、“自分を大切にする”終活を私はおすすめしています。
花を飾る
好きな香りを楽しむ
心の声に耳を傾ける
それだけで、悲しみの波は少しずつ穏やかになっていきます。
季節と共に、心の衣替えを
終活は、事務的な準備だけじゃなく、自分の心と暮らしを心地よく整えること。
季節ごとにお花を変えるように、心も優しく衣替えしていきましょう。
今日も、明日も、あなたらしく心が満たされますように。
また、心が軽くなる終活のヒントをお届けしますね。