こんにちは、終活コーディネーターの吉原友美です。
みなさんは、ふと「このままでいいのかな」「私の人生、どこに向かっているんだろう」と、心がざわざわする瞬間はありませんか?
私は、祖母を見送ったときに「人生の終わり」について深く考えたことがあります。
大切な人の死に直面したことで、ただなんとなく生きるのではなく、「どう生きたいのか」「どんなふうに人生を終えたいのか」を意識するようになりました。
そんな私が、心の整理のために自然と足を運ぶようになったのが、神社やお寺です。
自然の音に癒される“終活散歩”

たとえば、埼玉県大宮の【氷川神社】。長い参道がとても美しく、歩いているだけで心がスッと落ち着きます。
木のざわめき、鳥のさえずり、太陽の光。
日々、スマホや予定、タスクに追われていると気づきませんが、自然の音の中に身を置くだけで「私は生きているんだ」と感じられるのです。
参拝のとき、私は「お願いごと」ではなく、「今日も無事に過ごせています、ありがとうございます」と、心の中で感謝を伝えるようにしています。
不思議なことに、帰り道にはいつも、心がふんわり軽くなっているのです。
「生きる」も「死ぬ」も自然の一部

終活というと「死ぬ準備」と思われがちですが、私は「生きる力を整える活動」だと思っています。
お寺の境内や神社の森にいると、命がすべて自然の流れの一部だと感じられます。
たとえばお墓まいりに行ったとき、手を合わせると、なぜか「寂しさ」だけでなく「温かさ」も心に広がりませんか?
祖母が遺してくれた言葉や思い出も、今の私の中にしっかりと生きています。
この命も、また誰かにつながっていく。
そう思えると、「死」に対する恐れがやわらぎ、「今をもっと大切にしよう」と思えるようになりました。
自分と向き合う時間をつくる

私は「終活散歩」という小さな習慣をおすすめしています。
・近所の神社でもOK、気軽にふらっと歩いてみる
・好きなお守りをひとつ選ぶ(守られていると感じるだけで心が整います)
・スマホはカバンにしまって、五感で季節を味わう
・最後は美味しいお茶を飲んで「今日もいい日だった」と締めくくる
これだけで、不安やモヤモヤがスーッと消えていくのを感じます。
死生観が整うと、今日の一日がもっと愛おしくなる

死についてきちんと向き合うと、「今、生きていること」が本当に貴重だと実感できます。
いつか終わるからこそ、今日の一杯のコーヒーが美味しいし、ちょっとした会話も心にしみます。
私は祖母から“日々の小さな喜びを大切にする姿勢”を学びました。
お天気が良いだけでも嬉しい、美味しいご飯が食べられるのは幸せ、誰かと笑い合えるのはありがたい。
こうした感覚が、終活を通じてどんどん育っていきました。
心が疲れたら「静かな場所」で一度リセット
もし、最近「疲れたな」「心がザワつくな」と思ったら、まずは静かな場所に行ってみてください。
神社やお寺の空気に包まれると、自分の心の声が聞こえてきます。
終活は、何も特別なことではありません。
誰にでもできる「心の整理」「人生の整え方」です。
またおすすめの神社・お寺もご紹介しますね。
どうぞ今日も、あなたが「あなたらしく」いられる時間を大切に過ごせますように。