「おひとりさま終活」のリアルと備え—“誰にも迷惑をかけたくない”あなたへ

  • #50代からの終活のススメ

こんにちは。終活コーディネーター/グリーフケア士の吉原友美です。
「おひとりさま終活」という言葉が、新聞や雑誌でも見かけるようになってきました。実際、私の元にご相談にいらっしゃる方の中にも、「子どももいないし、いざというとき、誰にも迷惑をかけたくないんです」とおっしゃる方が年々増えています。
“誰にも迷惑をかけたくない”という気持ち。
これはとても優しさにあふれた思いであり、同時に強さの表れでもあります。

でも、私はこう思うのです。

本当に大切なのは「迷惑をかけないこと」ではなく、「自分の人生に、きちんと責任を持って準備をすること」なのだと。

人と人とのつながりが大きな支えに

おひとりさまの終活でまず考えるべきは、自分に“何かあったとき”の備えです。たとえば……。
急に倒れたとき、病院に駆けつけてくれる人はいるか?
延命治療について、自分の意思を誰かに託しているか?
自分の死後、家財の整理や葬儀、納骨は誰が行うのか?
こうした問題は、漠然とした不安になりがちですが、一つひとつ整理していけば、意外と道筋は見えてきます。
最近では、見守りサービスや死後事務委任契約、エンディングノートの普及によって、おひとりさまの不安をカバーする仕組みが整いつつあります。

それでも、制度や書類だけでは足りない部分もあります。
やはり、人と人との“ゆるやかなつながり”が、最後には大きな支えになるのです。

“迷惑をかけたくない”気持ちを行動に変えよう

たとえば、信頼できる友人や近所の人、地域包括支援センターの職員、ケアマネジャーさん……。家族ではないけれど、あなたの想いを受け止めてくれる人がきっといます。

その方と少しずつでも関係を深め、“自分の最期を見守ってくれる人”の顔を思い浮かべておくことが、終活ではとても大切です。
また、おひとりさまだからこそ、自分の考えをしっかりまとめておくことが重要です。
それに役立つのがエンディングノートです。
自分の情報や想い、希望を残すことで、たとえ家族がいなくても、関わってくれる人が“迷わず動ける状態”を整えることができます。

大切なのは、「誰にも迷惑をかけたくない」と思う気持ちを、“準備”という行動に変えること。

おひとりさま終活は、孤独なものではありません。
むしろ、「自分らしく生き抜く力」と「未来への想像力」が試される、前向きな生き方の選択です。
一人で考え込まず、ぜひ誰かと一緒に、あなたの終活を少しずつ進めていきましょう。私もその一人として、寄り添っていきたいと思っています。

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監修者

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𠮷原友美

常務取締役、終活コーディネーター。家族が早くに他界した経験から死生観を育成して生きる大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い死生観について伝え、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説。セミナー参加数は累計2万人以上の人気を誇る。

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