こんにちは。終活コーディネーターの吉原友美です。今回は、終活を通じて明るい未来を描く方法についてお話しします。
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𠮷原友美(よしはらともみ)プロフィール
東上セレモサービス常務取締役、終活コーディネーター、グリーフケア士。一般社団法人ライフ・パートナーズ理事。自身の家族が早くから他界。その経験から死生観を育成して生きていくことの大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い、死生観育成について伝えている。また、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説する。セミナーの参加数は累計2万人以上の人気を誇り、自社では3万件以上の葬儀を承っている。
終活は「今」を豊かにするもの
私がよく耳にするのは、「終活って、まだ早いんじゃないかな」という声です。でも、これは大きな誤解なんです。終活は決して人生の終わりだけを考えるものではありません。むしろ、「今」をより豊かに生きるためのものなのです。
私が出会った素敵な「終活」たち
1. 60代の田中さんの場合
趣味の園芸をもっと深めたいと思った田中さん。終活をきっかけに、自宅の庭を地域の子どもたちに開放し、花育教室を始めました。今では毎週末、子どもたちの笑顔で庭が賑わっています。
2. 70代の佐藤夫妻の例
二人で過ごす時間を大切にしたいと考えた佐藤夫妻。家の片づけを始めたところ、若い頃の旅行アルバムが出てきました。それをきっかけに、思い出の場所を再訪する旅を計画。新たな思い出作りが始まりました。
3. 80代の鈴木さんのチャレンジ
字を書くのが趣味だった鈴木さん。エンディングノートを書くうちに、自分史を本にしたいと思うように。地域の文芸サークルに入会し、今では自分の人生を本にする計画を楽しんでいます。
終活で見えてくる「自分らしさ」
終活の素晴らしいところは、自分自身を見つめ直すきっかけになること。
「何を大切にしてきたのか」「これからどう生きたいのか」を考えることで、自分らしい生き方が見えてきます。
私のクライアントの中には、終活をきっかけに、長年の夢だった海外ボランティアに挑戦した方もいます。また、孫のために料理を学び始めた方も。年齢に関係なく、新しいことを始めるのに遅すぎることはありません。
始めるなら今がチャンス
終活は、決して重たく考える必要はありません。例えば、こんなことから始めてみてはいかがでしょうか。
1. 思い出の品を整理し、それにまつわる話を家族に聞かせる
2. 「したいこと」リストを作り、小さなことから実践する
3. 感謝の気持ちを手紙に書いて、大切な人に渡す
大切なのは、楽しみながら進めること。終活は、人生を振り返り、そして前を向くための素晴らしいツールなのです。
明日への希望を見つけるために
終活は、決して悲しいものではありません。むしろ、明日への希望を見つける作業なのです。あなたの人生をより豊かに、より自分らしくするためのヒントが、終活にはたくさん隠れています。
さあ、今日から、あなたらしい終活を始めてみませんか?きっと、新しい自分に出会えるはずです。