おひとり様は、もう”特別”じゃない── 2040年に向けて考える、ひとり暮らしの終活

  • #50代からの終活のススメ

「おひとり様」という言葉を聞いて、あなたはどんな印象を持ちますか?
少し前までは、独身で暮らす女性に対して、どこか特別な事情があるのではないかと見られることもありました。でも、時代は大きく変わってきています。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2040年には全世帯の約39%が単身世帯になると予測されています。
つまり、3世帯に1世帯以上が「おひとり様」になる時代がすぐそこまで来ているのです。特に50代以上の女性の単身世帯は増加傾向にあり、離婚や死別、あるいは結婚という形を選ばなかった方など、背景はさまざまです。

おひとり様は、もう特別な生き方ではありません。むしろ、自分らしい人生を選んだ結果として、ごく自然な暮らしのかたちになりつつあります。だからこそ、「おひとり様だから、終活をしっかりしなきゃ」と焦る必要はありません。ただ、家族と暮らしている人とは少し違う準備が必要になるのも事実です。

家族がいないから、ではなく「自分で選べるから」準備する

おひとり様の終活で大切なのは、「頼れる人がいないから仕方なく準備する」のではなく、「自分の希望を自分で選べるから準備する」という視点です。

たとえば、60代の鈴木さん(仮)は、長年住んでいたマンションを終の棲家にするか、施設に入るかを自分で決めたいと考えています。彼女は元気なうちに、地域包括支援センターに相談し、地元の高齢者向け住宅やサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の見学にも行きました。費用は月15万円から25万円程度が相場で、自分の年金と貯蓄でどこまで対応できるかを具体的にイメージできたそうです。

「選べるって、安心なんだなって思いました。誰かに決められるんじゃなくて、自分で選べる。それが終活なんですね」
と、鈴木さんは笑顔で話してくれました。

お金の準備は、人生の見通しを明るくする

おひとり様の終活でまず気になるのが、お金のことではないでしょうか。
老後資金として一般的に言われる目安は、年金以外に1500万円から2000万円程度です。
これは夫婦二人暮らしを想定した数字ですが、おひとり様の場合はもう少し少なくても大丈夫なケースが多いです。

生命保険文化センターの調査では、単身女性の老後生活費の平均は月約14万円とされています。
年金受給額は人によって異なりますが、厚生年金を受け取っている女性の平均は月約10万円、国民年金のみの場合は月約6万円程度です。この差額を貯蓄で補うことになります。

また、医療費や介護費用も考えておく必要があります。介護が必要になった場合の平均費用は、一時金として約70万円、月々の費用は約8万円とされています。
この期間は平均で約5年ですが、もちろん個人差があります。保険や預貯金でどう備えるか、元気なうちに考えておくことが、将来の不安を減らしてくれます。

頼れる「つながり」をつくっておく

おひとり様の終活で忘れてはいけないのが、人とのつながりです。家族がいないからこそ、友人や近所の人、専門家とのネットワークが大きな支えになります。

70代の佐藤さん(仮)は、週に一度、地域のボランティア活動に参加しています。そこで知り合った仲間たちとは、困ったときに助け合える関係を築いています。
「家族じゃないけど、信頼できる人がいるって、とても心強いです」と佐藤さん。
また、専門家とのつながりも重要です。
かかりつけ医、ケアマネジャー、弁護士、司法書士、そして信頼できる葬儀社の担当者など、必要に応じて相談できる人を見つけておくと安心です。

特に、葬儀や供養については、互助会に加入して少しずつ積み立てながら、担当者と相談できる関係を築いておくと、いざというときに慌てずに済みます。
互助会なら月々の掛金が数千円からと無理なく準備でき、しかも相談窓口として頼れる存在ができるのは大きな安心です。

「もしも」のときを書き残しておく

おひとり様だからこそ、自分の希望を書き残しておくことが大切です。エンディングノートは、法的効力はありませんが、あなたの気持ちを伝える大切なツールになります。

書いておきたいのは、資産のこと、医療や介護の希望、葬儀やお墓のこと、そして大切な人へのメッセージなどです。
特に、延命治療についてのほか、どこで最期を迎えたいかといった医療の希望は、はっきり書いておくと、あなたを支える人たちが迷わずに済みます。

葬儀については、「どんな形で見送ってほしいか」「誰に連絡してほしいか」「予算はどれくらいか」なども具体的に書いておきましょう。
生前に葬儀社と相談して、プランを決めておくと、より確実です。最近は、事前相談を無料で受け付けている葬儀社も多く、おひとり様向けのプランも充実してきています。

また、財産を誰に譲りたいかがはっきりしている場合は、公正証書遺言を作成しておくとより確実です。作成費用は数万円程度で、公証役場で手続きできます。

今日からできる一歩

おひとり様の終活は、「ひとりだから不安」を「ひとりでも大丈夫」に変える準備です。まずは、今の自分の状況を整理するところから始めてみませんか。

今日からできる一歩は、「自分の資産リスト」を作ることです。
銀行口座、保険、年金、不動産など、自分が持っているものを一覧にしてみましょう。
スマートフォンのメモアプリでも、ノートでも構いません。書き出してみると、意外と把握できていなかったものが見えてきます。そして、月に一度、地域の終活セミナーや葬儀社の相談会に参加してみるのもおすすめです。

当社、東上セレモでも無料で相談会を開催していて、同じ立場の人と知り合うきっかけにもなります。また、吉原友美の各種セミナーに参加して、無理なく準備できる方法を知るのも良いでしょう。
おひとり様の人生は、自由で、豊かで、可能性に満ちています。終活は、その人生をより安心して、自分らしく楽しむための準備なのです。

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監修者

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𠮷原友美

常務取締役、終活コーディネーター。家族が早くに他界した経験から死生観を育成して生きる大切さを知る。終活セミナーでは絵本を使い死生観について伝え、最新の終活事情・葬儀・お墓・相続についてもわかりやすく解説。セミナー参加数は累計2万人以上の人気を誇る。

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